英語じゃない!?JAL(日本航空)の支店長が語るグローバルな人になるためには
先日、JALの支店長の講演を聞く機会がありました。
航空会社という世界を直接感じられる環境で、長年働く人が語るグローバル。とても興味深かったです。
今回はその中で語られていた、近年のグローバルの動向とグローバルな人になるには何をすべきなのか、について書こうと思います。
近年のグロバールの動向
JALの方は、近年の「外国人の入国者数」と「日本人の入国者数」のグラフを使って説明してくれました。いかにも航空会社らしくて、説得力がありました。
- 外国人の入国者数:年々増加
- 日本人の出国者数:ほぼ一定
JALの方によると、外国人の入国者数は今後も増加し、
日本でいてもグローバル化から逃れることは出来ないそうです。
ですから、
『自分は海外に行く予定ないから、グローバルは関係ない』という考えは、
十数年前であれば通用したかもしれませんが、現在ではもう通用しないそうです。
グローバルな人になるためには
では『グローバルな人』になるためには何をすれば良いのでしょうか?
JALの方は、
『英語の勉強をするよりも、会話力を鍛えることが必要だ』と言っていました。
英語は確かに必要です。使えないと、会話することが出来ません。
しかし、あくまで英語は会話するための手段です!
そこまで深く勉強する必要はないと言っていました。
*英語を深く勉強するのは、通訳士や英語の教師を目指している人(英語を使う職に就きたい人)で、高校までの英語ができれば十分外国の方と会話できるそうです。
では、自分が英語を話せるとして、
初対面の外国の方と何を話しますか?どんな話をしますか?
これがグローバルな人になるために必要なのは、英語<会話力と言われる所以です。
必要なのは会話力で、英語の勉強だけでは「話す内容」までは学べないのです。
では、どのような内容を話せば良いのでしょうか。
一番は、相手や自分についてですよね。
自分/相手の
趣味、国、文化、家族や祖先、目標、故郷
はどんなものなのかです。
あなたは、これらのことが語れますか?
自分はどんな趣味を持っていて、日本という国はこういうところで、こういう文化があって…
と、説明することはできますか?
『会話力を鍛えるためには、常日頃から自分(日本)について考え、知ることが大切だ』と言っていました。
また、いかにわかりやすく伝えるか、
- 話題
- 詳細
- 感情(どう感じるか、どう思うか)
- 結論
この順序を日頃から意識することも大切だそうです。
最後に
いかがだったでしょうか?
グローバルな人になるためには、
- 英語を勉強することよりも、会話力を鍛えることが必要
- その会話力を上げるために、自分(日本)を知ることが大切
だということがおわかりいただけたと思います。
(余談)
たまたまですが、この講演を聞く一週間前に『国家の品格』という本を読んでいたんですが、その本でも『国際人になるためには外国語は関係なく、読書をして日本人特有の情緒や形を育てるべきだ』といったことが書かれていて、今回の講演は個人的にとてもタイムリーな内容でした。
この本は13年前書かれ、めちゃくちゃヒットした作品なのですが、「そんな昔の本にも国際人になるためには英語ではないと書かれていたのはすげーな、そりぁ売れるわ」と思いながら講演を聞いてました(笑)
少し難しかったですが、結構面白かったので、もし機会があれば読んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。